日本はもちろん、欧米や東南アジアなどを中心に世界で提供される中国料理。その多彩な調理法・味のバラエティーは各地の文化と馴染み、進化し続けています。日本で中華料理や中国料理に分類されるお店は、全国で56,000店以上。日本でいう『中華料理』とは、日本で日常に食されている(日本で生まれた)料理を指し、本場、中国の料理のことは『中国料理』と呼ばれています。野菜の味や色を殺さず、栄養価を高める調理法が特徴です。「炎の料理」とも呼ばれ、火と油の扱いが非常に大切です。調理方法は多種多様であるのに、調理器具はいたって種類が少ないのも特徴の一つです。中華鍋は炒める、揚げる、煮込む、茹でる、焼く、あるいはせいろと組み合わせて蒸すことができます。その上、扱いやすい、丈夫で長持ちし底が丸いので火の通りが良い、揚げるときの油の量が少なくてすむなど、非常に機能的で、包丁も全て1本の中華包丁で調理します。ですので、まずは、中華鍋の振り方の基本、中華包丁の研ぎ方、野菜・肉類の切り方など、料理に応じたさまざまな刀法を習得する必要があります。